忘れないためのおすすめの読書方法【カギは脳にある】
「本の内容の記憶方法が知りたい。」
「本を実践で生かすための方法は?」
「どうすれば本の内容を忘れないようにできる?」
そんな方におすすめの記事です。
読書をする人の中で多い悩みが
「すぐに本の内容を忘れてしまう。」という事。
生物学と人類史の観点から考えると、ホモ・サピエンスの歴史の中では 、文字は最近作られた物なので絵や音などの情報よりも記憶に残りにくいのです。
だから本の内容が頭に残りにくいのは、当たり前といえば当たり前。
しかしその難しい問題も、脳科学の力を借りれば
解決に近づけ、飛躍的に記憶する確率を高めることができます。
ポイントは
・忘れてから思い出すという事。
・脳に「記憶したい」と思わせる事。
この2つです。
忘れてから思い出すほうが良い。
学校で言われませんでした?
「忘れないうちに復習しましょう。」
あれ、科学的には嘘です。( ´∀` )
実は記憶の科学的実験では、
忘れる前よりも、忘れてから思い出した方が結果的に記憶に定着しやすい。という事が判明しています。
その理由は色々ありますが、
ざっくり言えば脳の特徴です。
思い出せずに「あーなんだっけ。」という感情になった後に、
「あ、これこれ!」と思い出したものって結構ありませんか?
そうやって脳も記憶を思い出させる練習をする必要があるみたいです。
人の直感では、忘れる前に復習したほうが定着した気分になったり、安心感を感じるので復讐はすぐにしてしまいがちですが、科学的には忘れてからのほうが定着率が高いという事はびっくりしますね。
忘れてもいい。という安心感。
個人的にはその効率的な「忘れてから復習する」という方法には、もう一つ効果があると思います。
それは「忘れてもいいんだ」という安心感です。
「自分は忘れっぽいからだめだ」とか
「自分は何をやっても人より覚えられない。」とか
そういった劣等感によって記憶そのものを嫌ってしまっては、効率的な方法以前に記憶が難しくなってしまいます。
情報は複合させて利用する事によってこそ力を発揮するものなので、結局は継続が大事になります。
だから、継続させるためにも「忘れても大丈夫」という安心感の元、記憶に臨むことが重要になります。
忘れないように覚えておくためにも、
忘れてから思い出す。という事は、
「忘れても良いんやなぁ。」という安心感をもらえます。
脳が記憶したがる基準は「2つ」しかない
次は脳科学の観点からです。
脳が本能的に記憶したい!と思えば、
記憶が確実に楽になります。
脳が記憶したがる基準は、
・なんども利用される情報
・心が動いた出来事
なんども利用される情報は海馬に秘密があります。
海馬は大量な情報を一時的に置いておく仮の保存庫みたいなものです。その中の情報から重要な情報を短期記憶から長期記憶へと移すことによって脳が重要だと思った情報が長期記憶へと変わっていくというわけですね。
コツは、覚えてから1週間に3回アウトプットです。
アウトプットをすることで海馬が「これは重要だ」という風に判断して記憶しやすくなります。
そして3回という値は、別に3回でなくてもいいのですが(´・ω・`;)できれば回数をこなすという事が協調をしたかったのです。
忘れたころに思い出す。という事が習慣になればベストですね。
心を動かす。
次に心を動かすという事です。
嬉しかったことや悲しかったことは記憶に残りやすいですよね。
それは
覚えていることが嬉しかった。のではなく
嬉しかったから覚えている。のです。
とはいえ、何でもかんでも感情が動くわけではありません。
とんでもなくめんどくさい方程式や、呪文のような英単語に対して感情を動かすのは難しいですよね。
そんな時は、5感を使うことを意識することがおすすめです。
5感をつかって、「この英単語を使っている人はどんな声でしゃべるだろうか?」
「この数式を使っている機械はどんな触り心地なのだろうか?」
こんな感じで勝手に想像を膨らますことによって、
5感につなげていく事がコツです。
まとめ
忘れたころに思い出そう。
繰り返し、5感、を使って覚えよう。
おすすめは5感を動かすことです。
ありえないだろ!みたいな妄想を膨らますことによって 記憶が楽しくなることが多いので「読書とか勉強とかつまらんなぁ」と思うときこそ試してみてください。
忘れたっていいんです。
それが絶好の記憶チャンスですから。
コツコツいきましょう。
英雄は自分のできることをした人である。
ところが凡人はできることをしないで、
できもしないことを望んでいる。
by ロマン・ロラン(フランスの作家)