ヨット部の防寒対策まとめ【ヨット部1年生・初心者用】

 

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防寒対策の前にひとつだけ。

カネをめっちゃ持ってる人は
この記事を読む必要は1ミリもありません。

防寒対策とは金さえあれば問題は生じない。
先輩が付けているものを片っ端から
買っていけば済む話なのだ。
しかし、
大学生であればお金をなるべく使わずに防寒対策をしたいだろう。

そこでここでは、どこから優先的に
お金を使っていけばいいのか説明していく。

結論から言うと、
まずウエットスーツを買おう。
ヨット部1年生が寒さを防ぐ最も強力的な存在である

防寒対策の最も有効である道具はウエットスーツであるのだ。

ウエットスーツの話の前に

ウエットスーツのことを話す前に、知っておくと便利なことから。

それは熱がどういう風に我々から去っていくかという事。

熱の逃げ方

 熱の伝わり方(≒熱の逃げ方)には三種類ある

  ①、熱伝導(物質の中を通って熱が伝わっていくイメージ)
  ②、対流熱伝達(液体が循環して熱が伝わるイメージ)
  ③、放射熱伝達(ここじゃあんま関係ないので無視するイメージ)

この3つである。

ここでは③、は太陽から地球にくる熱とかそんなんなので
明らかに影響が少ない(そしてムズイ)からこの記事では触れない。

となると我々人間は①と②をいかに防ぐかによって寒さ対策をしなくてはならない。

そしてウエットスーツをなぜここまで強くお勧めするかと言うと
①と②を同時に、そして広範囲で防いでくれるという
最強の味方になってくれるからである。

ウエットスーツ 重要性:★★★★★

ヨットメーカーもの(zhik, gill,等々)である必要はない。

もちろんその方がかっこいいしヨット用に作られているので動きやすいが、ネットで売られているサーフィン用の物などでも、ほぼ何も問題無いだろう。

おススメは5ミリ。
3ミリだと寒いし、7ミリだと動きずづらい。
胴体は5ミリで良く動かす腕や足は3ミリになっているものもあるので、そうやって分かれているタイプもおすすめです。

ウエットスーツは様々な種類があるのでどれを買えばいいのか迷う。おまけに高いので、なおさらめっちゃ迷う。どれを買えばいいか分からなくなった人は、【ヨット】おすすめのウエットスーツ【種類ごとにまとめてみた】を参考にどうぞ。

非常に心強いウエットスーツだが結構傷つきやすく、擦り傷やひっかき傷には結構弱い。

上から傷がついても良い物を着ておくのがおすすめ。

ドライスーツ 重要性:★☆☆☆☆

散々主張してきたウエットスーツだがウエットスーツの兄弟分であるドライスーツなるものも存在している。

ウエットスーツは水を吸うがドライスーツはその名の通り一切水に触れないようにするスーツだ。

全身をラッピングして水に触れないようにするイメージで大方合っている。

水に触れないのだから水による対流熱伝達は完全に防げるし、ドライスーツの中に熱伝導性の低い服(熱が逃げにくい服)を着ておけばよいので一見最強そうに見えるがヨットをするにおいては弱点も大きい。

ドライスーツはウエットスーツより寒さ対策となるが、どこかが破けていると使い物にならなくなる。

そして、何より値段が高い。

ヨットは服が傷つきやすいスポーツ。特に初心者となってくればウエットスーツがおすすめと言える。

ウエットソックス 重要性:★★★★☆

ウエットスーツに次ぐ寒さ対策と言って良いだろう。

履いてみると分かるが足の寒さが軽減されると

体が感じる寒さは大きく改善される。

超寒い時には、ウエットスーツとウエットソックスの間を

テープでぐるぐる巻きにして水が入らないようにしている部員もいた。

もちろん格好は悪いがそんなのは気にならないぐらい寒い日はある。

パドジャケ 重要性:★★★★☆

撥水性と防風性があるので水しぶきや風を通しにくくなる

つまり対流熱伝達を防いでくれるアイテムである。

また、パドジャケはちょっとだけドライスーツ的役割も持っていて

腕、腰、首からの水の浸入を防いでくれる。

しかし一年生は沈する機会も多いし繰り返されると水は遠慮なく入ってくる。

しかも年々ゴムの劣化でその密着性も下がってくるので

金銭面に余裕のない人はまずウエットスーツに課金すべきでといえる。

アンダーシャツ 重要性:★★★☆☆

アンダーシャツ

ヨットメーカーの商品カタログ等にはラッシュガードと書かれていることが多い。

これをウエットスーツの下に着るとより空気を蓄えることができるため、保温効果が増す。

真冬にウエットじゃ物足りないな、と言う時に買うのがおすすめ。

ネックウォーマー 重要性:★☆☆☆☆

首元を温かくすると温かく感じやすいので経済的な防寒対策と言えるだろう。

ただ、これには賛否両論がある。

なぜかというと首を寒さから守るのは良い寒さ対策なのと同時に、風を感じる部分を減らすことになるからだ。

ヨットは無論、風に合わせて走るので、風を感じるセンサーの一部である首元は寒さ対策などするなと言う人もいる。

防寒か、風を感じる事か、どちらを選ぶかはお任せします。

個人的には強風の時には着用して、軽風の風を感じたい時に外すのがおススメ。

手の寒さについて

手については「寒い」というより「冷たい」という表現の方が正しい。

そして時には「冷たい」というより「痛い」という表現の方が正しい。

挙句の果てには「痛い」というより
「痛い痛い痛い!…あれ?痛くなくなった。……
……あ‼! やっぱ痛い‼」という表現の方が正しい。

以上のことからも、しっかり装備したい手の防寒だ。ヨットは、手を使っての作業が多いゆえ、手の防寒は難しい。

ちょっとでも重装備にするとロープワークやロープを使ってのトリム(調整の動作)に支障が出てくるのだ。

強いて言うならウエットスーツ素材のグローブは割と有効だがロープワークがやトリムに支障が出る。

一応耐水性のグリップ(軍手)もあるがこれは「超超冷たい」→「超冷たい」くらいにしかならないだろう。

まとめ

まず、ウエットスーツを買おう。
次に、ウエットソックスを買おう。

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